雨宮日銀総裁、イールドカーブを「安定的に低く」維持する必要があると発言
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雨宮日銀総裁、イールドカーブを「安定的に低く」維持する必要があると発言

Aug 20, 2023

[東京 3月 8日 ロイター] - 日銀の雨宮正佳副総裁は、「金融緩和の効果を減じない限り」債券利回りのさらなる変動を容認すべきと述べ、初期の市場を活性化するための措置が議論されることを示唆した来週の政策見直しで。

雨宮氏は、経済がコロナウイルスのパンデミックに苦しむ中、日銀は当面借入コストを「安定的に低く」維持することに注力する必要があると述べ、金曜日の黒田東彦総裁のコメントに同調した。 続きを読む

しかし同氏は、利回りの変動が日本経済に打撃を与えない範囲に保たれる限り、休眠市場に活気を取り戻すのに役立つ可能性があるとも付け加えた。

同氏は講演で「金利の大幅な変動は望ましくない結果をもたらす可能性がある。しかし一定の範囲に限定されれば、われわれの政策による金融緩和効果を損なうことなく債券市場の機能を強化することが可能だ」と述べた。

雨宮氏は月曜日の講演後の質疑応答で「個人的には、金融緩和の効果を減じない限り、利回りはもっと変動することが許されるべきだと思う」と述べた。

雨宮氏のコメントを受けて、ベンチマークとなる10年物国債(JGB)先物は約0.1ポイント下落した。

雨宮氏の発言は、日本の景気回復を損なう借入コストの高騰を回避しながら、市場原理による利回り上昇を許容するという相反する2つの目標を達成しようとする日銀が直面するコミュニケーション上の課題を浮き彫りにしている。

日銀はイールドカーブ・コントロール(YCC)と呼ばれる政策のもと、10年債利回りをゼロ付近に制限しており、現在、ベンチマーク利回りが目標を中心に40ベーシスポイント変動することを認めている。

利回りが目標付近でより大きく変動できるようにすることが、日銀の政策枠組みを「より効果的で持続可能なもの」にすることを目的とした来週の見直しの主要な目的の一つとみられている。

大和証券のチーフマーケットエコノミスト、岩下真理氏は「日銀はおそらく利回りがもう少し変動することを望んでいるだろう。しかし同時に、利回りの変動速度に制限を設けたいとも考えている」と述べた。 「レビューからのメッセージはかなり曖昧になる可能性があります。」

利下げが重要なツール

黒田総裁が日銀の0%目標の周囲に設定されている暗黙の幅を拡大する必要はないとの考えを示したことを受け、金曜日、日本の10年債利回りは3週間ぶりの低水準に低下し、政策審査でそのような動きが発表されると予想していた投資家は驚愕した。 続きを読む

雨宮氏は、知事が個人的な意見を述べた可能性が高いと述べ、この件については「さまざまな意見」を持つ9人の理事による検討会で議論されるだろうと付け加えた。

雨宮氏は、今回の見直しは、日銀が追加緩和の弾みを使い果たしたという市場の支配的な見方を払拭することも目指すものだと述べた。

同氏は、日銀が追加緩和を行う場合、利下げは「重要な選択肢」の一つであると述べ、3月の見直しでそうした動きの副作用を軽減する措置を講じると強調した。

同氏は「一部の市場関係者は、日銀は政策の副作用のため追加緩和はできないし、しないだろうと考えている。こうした見方を払拭しなければならない」と述べた。

日銀のリスク資産買い入れに関して、日銀は市場ショック時に上場投資信託(ETF)や不動産信託ファンド(REIT)を積極的に買い入れることを約束することで、そのような措置のプラスの効果を最大化する方法を検討するだろうと雨宮氏は述べた。 。

日銀は3月18─19日の金利決定会合で政策手段の見直しを実施する。

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