COP26議長、ロシアに環境への配慮を求めるプーチン大統領を称賛
[ロンドン 6月29日 ロイター] - 英国のCOP26アロク・シャルマ議長は火曜日にロシアを訪問し、世界最大の二酸化炭素排出国に2050年までに実質ゼロを約束するよう促し、クレムリンのプーチン大統領の気候変動への取り組みへの支持を称賛した。
10月31日から11月12日までグラスゴーで第26回国連気候変動締約国会議(COP26)を主催する英国は、より抜本的な気候変動対策計画への大国の支援を得ようとしている。
シャルマ氏は声明で「プーチン大統領が気候変動への取り組みにおける国際協力に示した支援を歓迎し、ここモスクワで建設的な議論ができることを楽しみにしている」と述べた。
「ロシアは気候変動との戦いにおいて欠かせない存在だ。」
科学者、活動家、世界の指導者らは、人間の活動(主に二酸化炭素やその他のガスの大気中への放出)が地球を加熱し、天候や私たちが知っている生命に壊滅的な変化をもたらすだろうと主張している。
科学者らは、人間の活動により、産業革命以前のレベルからすでに約1.0℃の地球温暖化が起こっていると述べています。
英国は、2015年のパリ協定で合意されたように、各国が2050年までに実質ゼロ排出を達成し、今世紀の平均気温上昇を1.5度に抑えるよう、より野心的になることを望んでいる。
全球大気研究排出量データベースによると、中国は世界最大の化石燃料による二酸化炭素排出国で、次いで米国、インド、欧州連合と英国、そしてロシアとなっている。
懐疑論者の中には、気候科学で使われているモデルは決定的なものではなく、一部の目標を達成するために必要な規制が経済成長を阻害するのではないかと懸念する人もいる。
しかし、気候変動活動家らは、世界各国政府は気候変動への取り組みにそれほどのスピードも十分にも進んでいないとし、多くの政治指導者が、掲げた野望を達成する方法について明確なアイデアを示さずに壮大な公約を掲げていると警告している。
シャルマ氏は「世界が実質ゼロ排出に向けた歩みを続ける中で、よりクリーンで環境に優しい経済への移行によってもたらされる恩恵を最大限に活用することで、ロシアは真のリーダーシップを発揮する機会を得ることができる」と述べた。
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